個性 [生活]
私はあきらかに変と思われる行為に気づいたときは、指摘することにしています(ただし命令はしません、考えることを促します)。これまでの記事もそのような内容が多かったと思います。ただ、こういうことばかりをすると個性が消えてしまうのでは、と思われる方もいるかもしれません。確かに乙女ちゃんは、話し始めた頃と比べて、変な応対はとても少なくなり、会話も比較的スムーズにできるようなりました。彼女もいろいろなことを意識するようになり、ずいぶん大人になり、指摘することも少なくなってきました。しかし彼女は相変わらず明るいですし、彼女の個性は健在です。
人の話をきちんと聞き、聞いた話に基づいて自分なりに考えて発する内容の中には、ときには、そういう発想もあるのかと思わされることも少なくありません。非常にユニークでユーモアのあることを言ってきます。そういった発想ができることが彼女の真の個性の一つだと思います。
それまでの彼女らしさというのは、突き詰めていえば、幼稚な行動、なんでもいいからとりあえずにこにこ笑っていること、場違いな応対をすること、等々、ようは無知で成長できていないだけの部分がほとんどだったと思われます。不思議なことに、変なことをしないと、あれ？って思ってしまい、ときに彼女らしさが消えたと錯覚を起こしてしまうときもあるのですが、これは彼女らしさというよりも、先にも書いたように、成長できていないだけの部分だと思います。個性とは少し違うでしょう。人が成長してるのに、個性がなくなった、といってしまっては彼女も立つ瀬がないと思います。彼女らしさが失われたのではなく、子供らしさが薄まっただけです。彼女は大人なのですから当然のことです。
乙女ちゃんは着実にいろいろな常識を吸収していっていますが、彼女の真の個性は失われず、新しく得た知識とそれまでの知識を彼女の中で融合し、よりいっそうおもしろい発想を作り出しているように思われます。
